Newsletter Vol.4

社会が求める医療を岡山から世界へ

「国際水準」の美しい響き

昨年のキックオフ集会での「国際水準の臨床研究メガホスピタル化を目指して」という言葉が強く印象に残っています。津山からは例年、アメリカ、ヨーロッパ、そしてアジアの国際学会にそれぞれ2~3題エントリーしていますが、今後は、地方の一病院としての発信のみならず、岡山大学病院を中心としたメガホスピタルからのdataとして、世界へ強いメッセージを発信する一員になれる可能性があり、大いに期待しています。
今まで、大きなmassでの国際水準の情報発信は、私ども小さな関連病院には限りなく無縁で遠い世界の話と思っていました。しかしながら、これからは関連病院の医師もこの「国際水準」の臨床研究という力強く美しい響きを共有できますとともに、研究に密接に携われるチャンスがあることは大きな魅力です。
前号(Vol.3)で現在支援している研究シーズ一覧が紹介され、5つのプロジェクトが立ち上がっているようです。さらに幅広い分野でプロジェクトが計画されることを心から願っております。

厚生労働省 「国産医療機器創出促進基盤整備等事業」に採択

6月20日、厚生労働省の「国産医療機器創出促進基盤整備等事業」に岡山大学病院を含む11機関が採択されました。本事業は主に医療機器を開発する企業の人材を受け入れ、市場性を見据えた製品設計の方法などに関する資質を習得した人材を育成することで、国内外の医療ニーズを満たす医療機器の開発の推進を図ることを目的としています。
岡山大学病院は昨年4月、「臨床研究中核病院」に選定され地域の基幹病院として、医療機器・医薬品の研究開発に関連した人材の育成を一つの重要なミッションとし、岡山県とともに推進する「メディカルテクノバレー構想」のもと、医療現場のニーズとシーズの掘り起こしや大学・企業等の技術のマッチング、人材育成などを推進していきます。
これらの活動を一層強化し、医療機器開発のプロフェッショナル育成や、実際の医療機器開発支援をモデルとした実践的教育を実施するなど、社会が求める医療の発展に貢献していきます。

岡山大学研究推進産学官連携機構 鹿田本部を開所

医療、介護、研究成果を産業化

岡山大学鹿田キャンパス基礎医学棟3階に「岡山大学研究推進産学官連携機構 鹿田本部」を設置しました。連携機構は、本学の学術研究の推進と産学官連携の推進を図るとともに、学術研究の成果である知的財産を組織的に管理・活用しています。
本学は昨年8月、文部科学省による「研究大学強化促進事業」の支援対象大学(国内19大学)に選定されました。また、岡山大学病院は臨床研究中核病院に選定されており、研究分野においても日本の基幹病院として大規模な臨床研究や治験、基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究(トランスレーショナル・リサーチ)を精力的に実施しています。
鹿田本部の設置は「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」と「臨床研究中核病院:岡山大学病院」という双方の強みを融合し、そこから生まれるシーズとニーズの迅速なマッチングや先導的・革新的アイデアに基づくイノベーションのシーズをより早く社会実装につなげる“橋渡し研究の加速”の役目を担います。

平成25年度 拠点調査(サイトビジット)フォローアップを受審

8月5日、厚生労働省による平成25年度の臨床研究中核病院整備事業拠点調査フォローアップビジットを受審しました。厚生労働省から吉岡恭子研究開発振興課治験推進室主査、文部科学省から井上隆弘ライフサイエンス課専門官らが来院し、パイプラインの概要や稼働状況の説明、臨床開発における組織体制、ARO機能などについて確認され、終了後には院内のデータセンター、バイオバンク、GCPアーカイブ、治験推進部を見学されました。
今回は、前回(1月)受審したサイトビジットで出された課題などが、どの程度達成できているかの確認(フォローアップ)でした。概ね高評価で、本院の努力を認めていただきましたが、ご指導いただいた点も多々あり、次回のサイトビジット(11月21日)にはよりバージョンアップした岡山大学病院を見ていただく予定です。
場所:岡山大学医学部 管理棟3階 大会議室
日時:平成26年8月5日(火)13時~16時30分

文部科学省 「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」新規拠点に採択

多様なニーズに対応できる橋渡し研究拠点を確立

9月5日、文部科学省の「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」の橋渡し研究支援拠点に岡山大学と慶応義塾大学が新規に採択されました。この事業は、生命科学分野の基礎研究成果を実際の医療に活用するための橋渡し研究(トランスレーショナル・リサーチ)を推進し、基礎研究から実用化まで一貫した流れのもと、日本発の革新的な医薬品・医療機器などを創出する体制を構築するものです。
本学は、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力と、「臨床研究中核病院」として中国・四国地区の基幹病院という強みを最大限に利活用し、本事業採択に向けて執行部、リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室、岡山大学病院、大学院研究科が一丸となって準備を進めてきました。
今回、本学が採択された課題は「健康寿命の延伸を目指した次世代医療橋渡し研究支援拠点」であり、高齢化による新たな医療分野での研究開発を視野に、医学、歯学、介護などの多様なニーズへ適切に対応できる橋渡し研究拠点を確立させていきます。
基礎研究の核である「研究大学強化支援事業」、臨床研究(実用化)の核である「臨床研究中核病院」、そして基礎研究と臨床研究を結ぶ「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」の3つの核がそろった研究機関として、岡山から世界が求める医療を先導し、人類の発展に全力で貢献していきます。

臨床研究の推進に関する連携会議 開催

 隔月で、本学の医療系部局の部局長等と岡山県、岡山市の保健福祉関係者が一堂に会し、臨床研究の推進及び岡山大学病院と地域(岡山県、岡山市など)が相互に意見交換を行っています。
場所:岡山大学医学部 管理棟3階 大会議室
日時:平成26年9月9日(火)10時30分~12時

創薬支援説明会 開催

 9月17日、臨床研究実施者を対象に「創薬支援説明会」を開催しました。独立行政法人医薬基盤研究所創薬支援戦略室の榑林陽一理事と川井享代専門員が、基礎研究で生まれたシーズを臨床研究から創薬につなげるための創薬支援ネットワークについて紹介。また、岡山大学病院はアカデミアとして、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省との協力体制整備が重要であると説明されました。講演終了後には質疑応答も活発に行われました。
場所:岡山大学医学部 臨床研究棟 臨床第1講義室
日時:平成26年9月17日(水)17時~18時