Newsletter Vol.2

治験、臨床研究をやりやすくするために

困っている患者さんに最新の医療を提供したくても、治験には、たくさんの症例がある病院しか参加できないのが一般的です。岡山大学病院が臨床研究メガホスピタルとして機能すれば、岡山大学関連病院のスケールメリットを生かして、岡山大学病院が治験をうける窓口になれます。そして、関連病院に参加を募れば、症例数の少ない病院でも治験に参加でき、最新の治療を患者さんに提供することができます。
また、臨床病院でたくさんの患者さんを診ている医師は、「こういう病態の患者さんを救えないか。」「これが早く診断できたらいいのに」という臨床的疑問にぶつかっていると思います。その疑問や悩みを解決できるのが、臨床研究だと思います(もちろん、解決の方策を持っていないのが普通ですが)。臨床研究を多施設で実施しやすくなる体制も、臨床研究メガホスピタルで可能となると思われます。
われわれ臨床病院で治験や臨床研究がやりやすくなるように、臨床研究中核病院のメリットを生かしていきましょう。

中央西日本臨床研究コンソーシアム連絡会議開催

岡山コンベンションセンター2階レセプションホールで、中央西日本臨床研究コンソーシアム連絡会議が開催されました。コンソーシアム参加病院長や実務担当者約50人が集まり、槇野博史 岡山大学病院長のあいさつに続き、那須保友 岡山大学病院副病院長、川上恭弘 岡山大学病院治験推進部副部長、四方賢一 岡山大学病院新医療研究開発センター教授、平田泰三 同准教授らが岡山大学病院における臨床研究中核病院整備事業の取組みについて各々講演を行いました。出席者からは、活発に質疑が交わされました。

臨床研究中核病院整備事業ロゴマーク完成 臨床研究を表す「Clinical Study」の頭文字「C」を図案化したもの。真ん中の球体は臨床研究及び岡山大学病院を表し、またその周りの3色のラインは「産業化」、「メガホスピタル化」、「グローバル化」を表現しています。

岡山大学病院「臨床研究中核病院キックオフシンポジウム」開催。

平成25年10月5日(土)岡山大学病院で臨床研究中核病院キックオフシンポジウムが開催されました。開会挨拶で森田潔岡山大学長が、「医師や研究者、製薬会社の方等約170名の関係者の方にお集まりいただき、キックオフシンポジウムを開催することができたことに感謝し、また誇りに思っています。選定をされたこれからが大変で、身が引き締まる思いです。これから頑張ってまいりたいと思いますので、皆様のお力をお貸しいただき、この地から世界に向けて医師主導治験等において革新的な医薬品・医療機器の創出に尽力いたします。」と、参加者への感謝の言葉とこれからの意気込みを述べました。
基調講演では、一瀬篤 厚生労働省医政局研究開発振興課長より、「医学分野における研究開発 健康・医療戦略に対する厚労省の取組」をテーマに、次いで藤原康弘 国立がん研究センター企画戦略局長より「臨床研究から日常診療へのTR 分子イメージング臨床試験を例に」をテーマに、それぞれご講演いただきました。
続く公開シンポジウム「臨床研究推進に向けたアカデミアの取り組み~現状と目指すべき方向~」では、各大学の事業の取り組みについて10名の方々が順次講演しました。次いで稲垣治 日本製薬工業協会医薬品評価委員会委員長から特別発言をいただき、一瀬篤課長と藤原康弘局長をオブザーバー、シンポジスト10名をパネリストに、ディスカッションを行いました。
最後に槇野博史 岡山大学病院長が「本日ご参加いただいた全ての方に感謝いたします。今後も、皆様との協力体制を整備し、関係病院全ての力をお借りし、また同時に皆様のお役にも立てるよう努めてまいります。」と締めくくり、盛況のうちに閉会しました。
終了後、有志による懇親会が行われ、一瀬課長、藤原局長もご参加され、シンポジウムでは語り尽くせなかった話題が到るところで活発に議論されていました。